駐機場



2006年11月22日

ロッキード F−117 ナイトホーク(Nighthawk)
亜音速で低空進入して敵のレーダー網をかいくぐり、重要目標をピンポイントで破壊することを目的に、ロッキード社が開発した、世界最初の実用ステルス戦闘爆撃機である。

ロッキード社の学者ビル・シュレイダーのアイデアに基づいて、RCS(Radar Cross-Section:レーダー反射断面積)が小さい機体を造ることでステルス性を実現しようとし、機体形状に対するレーダー波の入射角と反射角を考慮した結果が、このような特異な形となって現れた。
主翼の前縁後退角は67度と大きく、胴体はすべて平面の組み合わせで構成され曲面を持たない。これは、当時のコンピュータの能力では曲面のシミュレートが事実上不可能であり、シミュレーションが容易な角ばった機体となったのである。
また、機体形状でレーダー波の反射を捕らえられなくするだけでなく、機体表面には各種レーダーが反射しづらくなる電波吸収材(RAM)が貼り付けられている。これは重金属を含んだ黒い塗料で、その独特の形状と共に機体を特徴付けている。

主翼後縁には2組のエレボンがあり、尾翼はV字型の全遊動式となっている。
兵装は、すべて機体内のウェポン・ベイに収納されている。

夜間攻撃を専門に行うにもかかわらず、この機体はアクティブ・レーダーを備えていない。自らが発するレーダー波は、相手に自機の位置を知らせてしまうからである。
従って、この機体の航法にはGPSを利用した衛星航法装置と、機首にあるFLIR(前方監視赤外線装置)を用いる。
また、攻撃時には機体下部に備えられた照準器追従式レーザー照射装置付きのDLIR(下方監視赤外線装置)を使用し、精密爆撃を可能としている。

ジェネラルエレクトリック社製の F404-GE-F1D2 エンジンを2基搭載している。 

全長:19.4m 
全幅:13.2m 
全高:3.9m 




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